楽しく飲食できるように。

アカラシアへの鍼灸治療

アカラシアとは


食道の機能障害の一種で、食道噴門部の開閉障害もしくは食道蠕動運動の障害(あるいはその両方)により、飲食物の食道通過が困難となる疾患です。

アカラシアの原因


西洋医学的には、食道平滑筋部(へいかつきんぶ)にある壁内のアウエルバッハ神経叢(そう)内の節細胞が変性したため、食道胃接合部が弛緩不全を起こし、収縮したままの状態となったため食道が拡張すると考えられています。

はっきりとした原因は不明で、神経の変性疾患であるとの報告や、ウイルスが関与しているなどの報告があり、10万人に1人の割合で生じます。

 

東洋医学的には、精神的な不安やイライラが溜まって、肝気鬱結となり、食道の働きを低下させたと考えます。

アカラシアに対する鍼灸症例


京都市在住の70代男性。某大学病院で、手術しか手立てがない、でも、70歳を超えてらっしゃるので、本人も医師も出来れば切りたくない、という中での来院でした。

 

本格鍼灸コースで、丁寧に問診、触診した上で、証を立てて治療開始。

 

過去の胃カメラの操作が強引だったので、そのことがトラウマとなり、20数年来悩んでいたということが分かりました。

 

そして、急な寒さの影響もあり、ここ2週間で症状が悪化したそうです。

 

背部の筋緊張が強く、特定のツボに圧痛があり、緊張を緩めるような施術を行いました。

 

すると、これまで点滴しか受付けなかったのに、初回終わる頃には、ゆっくりでも、飲み物が喉が通るようになりました。

 

以後、下腹部に気を集めるような治療を集中的に実施しました。

 

2診後、バナナ半分、ケーキを食べられる。

3診後、納豆巻き、バナナ1本、お粥も食べられるように変化。

4診後、たけのこご飯が食べられるようになるまで回復。

 

手術しか方法がないとされた大学病院でも改めて診ていただいたところ、異常がなく、担当医師もびっくりされた、と笑顔で語っておられました。

 

最初は、声に力がなく、うつむき加減だった患者さんも、4診目には、声に張りが出て、すっかり血色も良くなっていました。

 

以後、週1回、月2回、月1回という形で徐々に通院間隔を空け、今ではメインテナンスとしてお越しになっています。